うまい焼酎を探して

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ほんのりお湯割り特蒸泰明

まだまだ寒い日が続きますね。

麦焼酎ほんのりお湯割り特蒸泰明」です。
大分県豊後大野市の藤居醸造さんの一品です。
藤居醸造さんの麦焼酎は「特蒸泰明」をはじめ、これまでいくつかご紹介させていただきました。
どの麦焼酎もとてもクォリティーが高く、とても気に入っています。
特に「特蒸泰明」は麦チョコ風味で特にお気に入りで、今では常備の麦焼酎となっています。
この度ご紹介するのは、「特蒸泰明」のお湯割りバージョンの冬期限定となる「ほんのりお湯割り特蒸泰明」になります。
大きな特徴は、蒸留後に貯蔵したタンクの中でタンクの底に溜まる重質分を含む部分と、
タンクの表面に浮く軽質分(油分)を含む部分を外して、
真ん中の部分だけを取ってある(中取り)ところにあります。
通常はタンクの表面に浮く軽質(油分)は、雑味となるので濾過して取り除くようですが、
中取り部分はそれがないので雑味がなく、無濾過で仕上げることができるようです。
なかなか面白いですね。
写真ではわかりづらいですが、無濾過なのでやや白く濁っていますね。
ラベルもとても面白く、液体越しに絵が見えます。
”ひょうたん祭り”の風景のようで、ラベルの裏に説明書きがありました。

アルコール度数は、やや低めの22度となっています。
冬期限定は「ほんのりお湯割り特蒸泰明」ですが、
夏期には「ふんわり涼やか特蒸泰明」が発売されるようです。
こちらはアルコール度数が19度となっています。
大麦を原料に麦麹、常圧蒸留で醸され中取り無濾過で仕上げられた焼酎であります。
栓を開けますと、「特蒸泰明」らしい甘い麦のよい香りがします。
それでは定番のロックでいただいてみましょう。
・・・・
”ほんのりお湯割り”なので、やはりここはお湯割りでいただいでみましょう。
口に含みますと、スモーキーな麦の芳ばしい香りと甘さが口いっぱいに広がります。
そして後味はしっかりとした麦の甘みを残しながら、ほんのりとドライになり、
スモーキーな麦の芳ばしさがふわりと鼻に抜けていきます。
この余韻は、飲み終えた後もしばらく心地よく続きます。
おぉ、うまいですねぇ。
無濾過ではありますが、確かに雑味はそれほど感じません。
普段は「特蒸泰明」をロックでちびちびといただくのですが、
湯割りにすると、するすると飲めてしまいます。
湯割りでも麦チョコ風味は顕在で、実にしっかりとした骨太な味わいは「特蒸泰明」らしいですね。
今回も藤居醸造さんには脱帽です。
本当に創意工夫を凝らし、質の高い焼酎を造っておられると思います。
これからもぜひ勢力的に焼酎造りを営んでいただき、
麦焼酎ファンを唸らせていただきたいなと思います。