ようやく梅雨が明けて、暑い夏がやってきました。
麦焼酎「古酒ゑびす蔵」です。
福岡県は朝倉市杷木のゑびす酒造さんの一品です。
ゑびす酒造さんの麦焼酎は、以前に「けいこうとなるも」をご紹介させていただきました。
「けいこうとなるも」は3年熟成物で、口あたりが優しくややビターなうまい麦焼酎でした。
ゑびす酒造さんでは、すべて3年以上熟成された焼酎を出荷されておられて、”熟成”にとてもこだわりをもっておられます。
樽、甕、ホーロータンクと熟成する容器も様々で、蔵の敷地の３分の２以上は貯蔵スペースとなっているとのことで驚きです。
中には20年を超えるものもあるようで、すごいですね。
「古酒ゑびす蔵」は、ラベルにありますようにホーロータンクで5年熟成された物であります。
原料は杷木産の大麦を使用され、米麹、常圧蒸留で醸された麦焼酎であります。
栓を開けますと、ほんのりと甘い麦の香りです。
それでは、定番のロックでいただいてみましょう。
口に含みますと、ほんのり麦の甘みがひろがります。
口あたりは実に優しく、とても円やかです。
さすがは5年物の古酒ですね〜
後味もほんのり麦の甘みを残しながら、ドライビターな風味が広がります。
余韻はそれほど長くなく、わりとすっとキレていきます。
このへんは「けいこうとなるも」に通ずるものがありますね。
全体的に、熟成酒らしい穏やかで円やかな仕上がりとなっています。
結構、スルスルっと飲めてしまいますね。
熟成酒を好まれる方にはオススメです。
はっきりとした麦チョコ風味ではありませんが、麦の甘みとビターな味わいがとても心地よいうまい焼酎であります。
ゑびす酒造さんが長年培ってきた”熟成”は、”時”というものをゑびす酒造さんならではの味わいに変える魔法のようですね。
これからもさらに”熟成”にこだわられて、うまい焼酎を造り続けていただければと思います。
