うまい焼酎を探して

うまい焼酎を探し求めて旅しています・・・

一尋

急に寒さが増してきました。
f:id:toraloc21:20151012112259j:plain:h400
麦焼酎一尋」です。
鹿児島県は南さつま市加世田の本坊酒造さんの一品です。
本坊酒造さんの焼酎は、以前に芋焼酎屋久の杜」、麦焼酎屋久の碧玉」をご紹介させていただきました。
いずれも、屋久島の屋久島伝承蔵で醸されたうまい焼酎でした。
本坊酒造さんにはその他に津貫貴匠蔵、星舎蔵、薩摩郷中蔵、知覧蒸留所、さらにはウイスキーの蒸留所とワイナリーを運営されておられます。
すごいですね。
総合酒類メーカーさんといった感じになるのでしょうか。
TVでも「あらわざ桜島」のCMをよく見かけますね。
今回ご紹介させていただく「一尋」は、津貫貴匠蔵で醸された焼酎であります。
津貫貴匠蔵は薩摩半島の南西に位置し、緑あふれる山間にあるそうです。
名前の”一尋”は、人が両手をいっぱいに広げた長さを表します。
それは、ほぼその人の身長に近いと言われています。
麦焼酎一尋」は地中に埋め込まれた身の丈ほどの甕で仕込まれ醸されているので、名はその甕の大きさに由来しているようです。
原料の麦はオーストラリア産で、麦麹・黒麹仕込みで常圧蒸留、減圧蒸留のブレンド、津貫の天然水で仕上げられた焼酎であります。
それでは栓を開けてみましょう。
香りはそれほど麦麦しくなく、麦の甘い香りが極々ほのかに漂います。
それでは今日もロックでいただきます。
口に含みますと、麦の甘味が広がります。
麦麦しさがさほどなく、優しい心地良い甘さですね。
黒麹の焼酎ではありますが、口当たりのインパクトはそれほど強くはない感じです。
後味は甘さの余韻とほのかに雑味を残しながら、ドライにキレていきます。
最後にふわりと麦の甘味が鼻を抜けます。
うまいですね〜
後味のドライなキレ方は、黒麹らしさを感じますね。
ロースト麦の芳ばしさはなく、いわゆる麦チョコ風味ではありませんが、麦の甘味を心地よく表現されている感じです。
ほのかな渋みと苦みといった雑味と甘さが、うまくコラボされていますね。
強いインパクトではありませんが、重厚な飲み応えのあるうまい焼酎だと思います。
本坊酒造さんが醸される焼酎は、まだまだ沢山あるので色々試してみたいなと思います。