梅の花があちらこちらで咲いています。
米焼酎「超にごり」です。
先月の「超にごり麦汁 麦磨き八十」に続き、これも豊永酒造さんの一品です。
「超にごり麦汁 麦磨き八十」は、ものすごいパンチ力のあるうまい麦焼酎でした。
今回ご紹介する「常圧豊永蔵 超にごり」は、米焼酎になります。
いわゆる球磨焼酎ですね。
原料米は豊永酒造さんがこだわっておられる、球磨産のオーガニック米が使用されております。
入手したのはずいぶん時間が経ってからになりましたが、米焼酎の新酒になります。
これまで麦、芋と新酒を試してきましたので、米の新酒がどんな味わいなのか楽しみですね！
無濾過仕上げで”超にごり”となっていますが、「超にごり麦汁 麦磨き八十」ほどは濁っていない感じです。
瓶がすりガラスなので、写真ではにごり具合がちょっと分かりにくいですね。
球磨産オーガニック米を原料に、米麹・白麹仕込み、常圧蒸留無濾過仕上げの新焼酎であります。
栓を開けますと、シュポッとガスが抜けます。
香りは米の甘〜い香りの中に、ほんのりとガス臭が漂います。
全体的にはちょっぴり清酒を思わせるようなお米の香りですね。
それでは定番のロックでいただいてみましょう。
口に含みますと、まずトロンとした米の甘味が口の中いっぱいに広がります。
開栓までにずいぶん時間が経ったせいでしょうか、新酒ではありますが口当たりはそれほど刺激的でなくむしろ優しい感じです。
米の甘味の後の後味は、少しドライにキレていきます。
そしてなんとも言えないスモーキーな芳ばしさが広がり、鼻に抜けていきます。
おぉぉ！芳ばしいですねぇ〜
今までそれほど米焼酎を試したことはありませんが、この芳ばしさは別次元ですね。
もし麦焼酎と言って出されれば、そう思ってしまいそうになるスモーキーな芳ばしさです。
米チョコなるものは無いでしょうが、もしあったらこんな風味になるのでしょうか。
お米もこんなにスモーキーな芳ばしい風味を出すことができるんですね！
恐るべし豊永酒造さんです。
無濾過ではありますがそれほど雑味はなく、米の芳ばしさが実に際立つうまい焼酎であります。
米の甘味はふんだんに味わえますが、すっきりとした米焼酎とは一線を画す芳ばしさがありますので、飲み応えのある麦、芋焼酎を好まれる方は気に入っていただけるのではないかと思います。
「超にごり麦汁 麦磨き八十」に続き、「常圧豊永蔵 超にごり」も豊永酒造さんの培ってこられた技が光ります。
豊永酒造さんには、これからも焼酎ファンを唸らせる焼酎造りにぜひ邁進していただければと思います。
