うまい焼酎を探して

うまい焼酎を探し求めて旅しています・・・

地酒蔵のウヰスキー

秋の訪れを感じるようになりました。
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地酒蔵のウヰスキー」です。
本日ご紹介するのは、焼酎でなくウイスキーでございます。
富山県砺波市若鶴酒造さんの一品です。
若鶴酒造さんは、1862年創業で清酒若鶴」を醸されておられる地酒蔵です。
昭和27年にウイスキーの製造免許を取得され、今日まで本格的な”地ウイスキー」を造っておられます。
さて「地酒蔵のウヰスキー」ですが、原酒は約20年程熟成させたアルコール度数約60度のものと、3年以上熟成させたモルトを調合して香味を整えてから度数37%程度まで調整し瓶詰めされているとのことです。
ラベルに印刷された原料名が、”モルト、グレーン、ブレンド用アルコール”となっています。
ブレンダーの手により、モルトとグレーンが絶妙にブレンドされているのでしょうね。
伝統的な製法の単式蒸留釜で2回ないし3回蒸留、そして樫樽の中でじっくり寝かせたものを調合したブレンデッドウイスキーであります。
ウイスキーは普段あまり飲まないのですが、清酒を醸されている蔵のウイスキーの味わいがどのようなものかとても楽しみですね。
それでは開栓してみましょう。
香りはといいますと、ほのかな甘さの中にほんのりと樫樽とピートの芳ばしさが漂います。
ウイスキーらしい香りですね。
それではこのジャパニーズウイスキーを、定番のロックでいただきます。
口に含みますと、ほんのりとした甘さがまず口いっぱいに広がります。
口当たりは、円やかな優しい感じです。
やがてほのかな甘さの中に、酸味とドライな風味がほんのりピートの風味をお供にして、絶妙なバランスでフェードインしてきます。
後味は甘味と酸味と辛さのほど良い余韻を残しながら、ピートの風味と樫樽の香りがゆらゆらとスモーキーな芳ばしさとなって鼻に抜けます。
おぉ、うまいですね〜
口あたりは優しく円やかで、パンチはそれほど強くないように感じますが、ピートと樫樽のスモーキーな芳ばしい余韻がとて粘り強く長く楽しめます。
当然のことながら麦焼酎とは全く異なる味わいですが、クセの強い麦焼酎を好まれる方なら気に入っていただけるのでは?と思われます。
個人的には、「地酒蔵のウヰスキー」をとても気に入りました。
この味わいで価格もとてもリーズナブルなので、正直常備してみたいなと思います。
好みの麦焼酎を楽しむ傍ら、時々「地酒蔵のウヰスキー」を味わうと、麦を原料とした蒸留酒をさらに面白く楽しめそうですね。
ふとした時にまた、ジャパニーズウイスキーに目を向けてみたいなと思います。