うまい焼酎を探して

うまい焼酎を探し求めて旅しています・・・

山猿 銅釜蒸留

梅が咲いて、桜はもう少し先でしょうか。

本日ご紹介させていただくのは、麦焼酎山猿 銅釜蒸留」です。

久しぶりの麦焼酎になりますね。

醸されたのは、宮崎県児湯郡高鍋町黒木本店さんです。

黒木本店さんの焼酎は、これまで芋焼酎麦焼酎米焼酎、長芋焼酎といろいろな焼酎をご紹介させていただきました。

麦焼酎山猿」もその一つで、特に「山猿」は自分のお気に入りでもあり、常備させていただいております。

今回はその「山猿」ではありますが、少し異なる「山猿 銅釜蒸留」になります。

麦焼酎山猿」は、黒木本店さんが運営される蒸留所の中でも尾鈴山蒸留所で醸されています。

尾鈴山蒸留所では、現在ウイスキーも醸しておられるとのことで、「山猿 銅釜蒸留」はそのウイスキー用の蒸留釜である銅釜で蒸留されたものだそうです。

山猿」の蒸留はステンレス製なんだそうで、蒸留釜の違いになります。

ラベルも「山猿」は赤い色ですが、「山猿 銅釜蒸留」は銅っぽい色で銅釜にお猿さんがぶらさがっているイラストも描かれていますね。

銅製釜とステンレス製釜、単に材質が異なるというだけではなく、それぞれ蒸留の方式が異なるようです。

焼酎は一般的に”直接蒸留”で蒸留されるようで、これは蒸留釜の中のもろみに直接蒸気を当てて加熱し蒸留する方式です。

山猿」は、ステンレス製の釜で”直接蒸留”で蒸留されています。

それに対し「山猿 銅釜蒸留」の蒸留される銅釜は、ジャケット式構造もしくは伝熱管により間接的にもろみを加熱し蒸留する”間接蒸留”となっております。

ただ黒木本店さんで醸されているウイスキーは、2回蒸留されているようで1回目の蒸留は”直接蒸留”を採用されているとのことです。

”直接蒸留”はもろみに蒸気の水分が加わり、”間接蒸留”は水分が全く加わらないので、その酒質は大きく異なるのだとか。

同じ「山猿」でも、蒸留方法の違いによりどのように味わいが異なるのか・・・とても楽しみですね。

 

それでは開栓してみましょう。

香りはといいますと、甘く芳ばしい「山猿」らしい麦のよい香りです。

今は花粉の季節真っ只中、鼻がすっかりやられてしまってますので、本当はもっとしっかり麦の香りがするのではないかと思います。

 

では、気を取り直して定番のロックでいただいてみましょう。

口に含みますと、まずはしっかりとした麦の甘みがドバっと口の中いっぱいに広がります。

口当たりは円いのですが、とてもインパクトがありますね。

やがて甘みの広がる中に心地よいドライビターな風味がフェードインしてきます。

後味は、甘み、辛味、苦みが三位一体となって直線的に伸びていきます。

最後に黒木本店さんの麦焼酎ならではの、ロースト麦の芳ばしさとコクが心地よく鼻に抜け、ロースト麦の芳ばしい余韻が残ります。

うぬぬぬ、うまいですねぇ・・・・

全体的に麦の旨味をふんだんに味わえ、飲みごたえも十分ですね。

ロースト麦の芳ばしさと黒木本店さんならではの独特の麦のコクがとても心地よく、いつ飲んでもうまいなと思える焼酎であります。

いわゆる麦チョコ風味の麦焼酎になりますでしょうか。

 

ここで気になるは、「山猿」との違いですね。

常備の「山猿」を、同じくロックでいただいてみましょう。

麦のしっかりした甘み、辛味、苦みのバランスはとてもよく大きくは変わらない感じではありますが、辛味と麦のコクが少しだけ異なりますね。

山猿」の方がややドライでコクが強めで少しだけクセがあり、「山猿 銅釜蒸留」の方が抑えめで優しい感じです。

なんどもなんども飲み比べていると、すっかり酔っぱらってわけがわからなくなってきました(笑)

どちらが好みかと言えば、個人的には「山猿 銅釜蒸留」の方でしょうか。

しかしながら甲乙つけがたし、どちらも本当にうまい焼酎です。

黒木本店さんは、いろんなことにクリエイティブに挑戦されていて、とても面白いなと思います。

これからまた飲み手をどのように楽しませていただけるのか、とても楽しみですね。

 

 

先日、仕事で久しぶりに中国に行ってきました。

こちらは世界三大大河の一つ、長江。

上海の浦東空港から北へ、この長江を渡った都市南通に行ってきました。

 

滞在したホテル、ハワード・ジョンソンホテルです。

 

一人で宿泊したのですが、Wベッドでした(笑)

 

初日に訪れたレストラン。

ラーメンを食べました。

 

これは淡水魚らしいようですが、美味しい料理も沢山いただきました。

中国は、食べ物が美味しいなといつも思います。

 

こちらは中国の蒸留酒の白酒。

アルコール度数は52度。

 

食事の後は、こちらのSPAに行ってきました。

 

街はとても賑やかで、高層マンションも立ち並んでいました。

以前に訪れたときとは、ずいぶんと様変わりしていました。

とんでんなか

寒波で寒い日が続いています。

本日ご紹介するのは、雑穀米焼酎とんでんなか」です。

福岡県久留米市ベストアメニティ株式会社さんの取り扱われる一品です。

醸されているのは、福岡県朝倉市の朝倉酒造さん。

PBといったところになりますでしょうか。

ベストアメニティ株式会社さんでは雑穀米を販売されており、創業者である内田氏がご自身で選び抜いた雑穀米から焼酎を醸せば、きっと美味しい焼酎ができるはずとの思いから焼酎造りに挑戦されたそうです。

当初は販売を目的としていなかったこともあり、焼酎の製造を請け負ってくれる蔵がなかなか見つからなかったそうです。

そして8年かけて探してやっとその願いを叶えてくれた蔵が、麦焼酎豪気」や「歌垣」を醸されている杜の蔵さんとのことでした。

今は朝倉酒造さんですが、当初は杜の蔵さんが醸されていたようですね。

それにしても内田氏の雑穀米焼酎にかける執念を感じますね。

今日ご紹介する「とんでんなか」は、はだか麦、もち玄米、もち赤米、玄米、もちきび、とうもろこし、はと麦、もちあわの8種類の雑穀米が使用されています。

ラインナップには、更に倍の雑穀、16種類を原料にした「とんでんなか倍」というのがあるようです。

8種類ですらその味わいの想像ができませんが、16種類とは・・・ナナメ45度上の世界な感じがします。

当初は8種類の雑穀米を同時に発酵させる上で、粒の大きさが8種類まちまちなので発酵速度が異なり、うまく発酵が進まない問題があったそうです。

試行錯誤の末、8種類の雑穀米をすべて粉に引いて仕込む独自製法に辿りついたのだとか。

そうしてできあがった焼酎を初めて口にした杜氏は、”とんでんなか酒ばい!”(九州筑後の方言でとんでもない酒だ!の意味)と声をあげられたのだとか。

これが由来となって「とんでんなか」と命名されたそうです。

杜氏が驚きの声をあげられた「とんでんなか」、一体どのような味わいなのか今からとても楽しみですね。

8種類の雑穀米を原料にはだか麦麹仕込みで減圧蒸留、加水によりアルコール度数22度に仕上げられた焼酎であります。

 

それでは開栓してみましょう。

香りはといいますと、やや酸味のあるようなフルーティーな香りがごくほんのりとします。

今年もそろそろ花粉で鼻がやられつつありますので・・・(ToT)

本当はもう少し香るのかもしれません。

では寒波に負けずロックでいただいてみます。

口に含みますと、まずしっかりとした甘みが口いっぱいに広がります。

口当たりはとても優しい感じですね。

そして甘みの広がる中に、ほんのり辛さがフェードインしてきます。

後味は辛さの方がやや支配的な感じで甘さと辛さが直線的に伸びて、最後にふわりと芳ばしい穀物の風味が鼻に抜け、す~っとキレていきます。

おぉぉ、とんでんなかですねぇ・・・

甘味みは麦でもなく米でもなく、これが”雑穀”の甘みなんでしょうか。

最後にふわりと鼻に抜ける風味、麦のような米のようなそうでもないような・・・例えるのが難しいですが、言うなればナッツ?な感じです。

これまで試してきた麦焼酎米焼酎、とうもろこし焼酎といった穀物の焼酎とはまた異なる、新世界な深い味わいのうまい焼酎だと思います。

雑穀ならではの独特な甘み、そして後味の芳ばしさが斬新かつ衝撃的でとても気に入りました。

内田氏の雑穀にかける熱い思いを、「とんでんなか」を味わってみて少しだけ垣間見ることができたのではないかと思います。

8種類の雑穀で深いこの味わい、16種類だと一体どう表現されているのかぜひ試してみたいですね。

 

この「とんでんなか」との出逢いは、実は自分のお知り合いの方がきっかけです。

その方が旅先で口にされて、とても美味しかったのと”雑穀米”で醸すという珍しさから、ぜひ自分にとお土産でいただきました。

そのお気持ちがとても有難く、とても嬉しく心に染みました。

お気持ちに感謝、そして焼酎の飲み手として冥利に尽きることこの上なしだと思います。

 

 

 

龍郷GOLD

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

2025年最初にご紹介するのは、黒糖焼酎龍郷GOLD」です。

鹿児島県大島郡龍郷町の町田酒造さんの一品です。

町田酒造さんの醸す焼酎といえば、黒糖焼酎”サトアケ”こと「里の曙」がよく知られていますでしょうか。

町田酒造さんは平成3年に現在の地に蔵を建設され、最新鋭の設備で「里の曙」をはじめとした焼酎を醸されておられます。

比較的新しい蔵ですね。

そして「龍郷」には、本日ご紹介するアルコール度数が35度の「龍郷GOLD」の他にアルコール度数が25度の「龍郷」があります。

龍郷」も「龍郷GOLD」も共に常圧蒸留で醸されているようですが、「龍郷」はステンレスタンクで熟成されており、「龍郷GOLD」の方は樫樽熟成となっております。

写真は少しわかりにくいですが、うっすらと琥珀色となっています。

さらに熟成に使用された樫樽は2種類あるようで、それぞれを絶妙なバランスでブレンドされているようです。

自分は黒糖焼酎については、どちらかといえば度数の高い方が好みなので、アルコール度数から35度の「龍郷GOLD」の方をチョイスしてみました。

2025年最初に試す焼酎の味わいが、どのようなものなのかとてもワクワクしますね。

 

それでは開栓してみましょう。

香りはといいますと、ほのかな黒糖の甘い香りとともに樫樽の香りもほのかに漂います。

なかなかよい香りですね~

今年も初っ端から、定番のロックでいただいてみましょう。

口に含みますと、まずしっかりとした黒糖の甘みが口の中いっぱいに広がります。

口あたりは長期熟成酒らしい、円い優しい口あたりですね。

少しするとややドライビターな味わいがフェードインしてきます。

後味は、ほのかな黒糖風味とほのかな甘さとほのかなドライビターな味わいが、三位一体となって直線的に伸びていきます。

そして最後に樫樽の香りが、ふわりと鼻を抜けていきます。

おぉ、うまいですねぇ・・・

全体的には長期熟成らしい円く優しい仕上がりで、アルコール度数の高さは感じさせないですね。

2種類の樫樽熟成酒を絶妙にブレンドされているとあってか、黒糖の風味と樫樽の香りが絶妙なハーモニーを奏でるうまい焼酎だと思います。

黒糖を食すようなガッツリとした黒糖風味ではありませんが、ほのかな黒糖風味と樫樽の香りがとても心地良い感じですね。

以前にご紹介した弥生焼酎醸造所さんも黒糖焼酎まんこい」、「弥生 不レ濾過」が樫樽熟成酒でとてもうまかったのですが、同じ樫樽熟成の「龍郷GOLD」を味わってみて黒糖焼酎と樫樽の香りとの相性は実によいものだなと思いました。

町田酒造さんは比較的新しい蔵でもありますので、これから未来に向けてどのような焼酎を醸すことを描かれているのかとても楽しみですね。

 

2025年も一年の始まりに相応しいうまい焼酎でスタートすることができて、とても幸せな気持ちです。

今年一年、どのようなうまい焼酎に出逢えるかとても楽しみです。

ブログの更新は相変わらずボチボチのペースになるとは思いますが、皆様どうぞよろしくお願い致します。

 

 

いも神

秋も深まり、寒さも増してきましたね。

本日ご紹介するのは、芋焼酎いも神」です。

鹿児島県出水市高尾町の神酒造さんの一品になります。

神酒造さんは明治5年からの創業で、今日まで長きにわたり焼酎造りを営まれておられます。

代表的な銘柄は、芋焼酎千鶴」になりますでしょうか。

千鶴」は、明治5年の創業以来からずっと使用され続けている甕で仕込まれて造られているようです。

そして「いも神」は、その「千鶴」を原酒としてさらに10%ほど麦焼酎ブレンドされて造られています。

今回はおおむね芋焼酎ということで、カテゴリを”芋焼酎”としてご紹介していますが、厳密には芋焼酎麦焼酎のハイブリッド焼酎となっております。

芋・麦のハイブリッド焼酎といえば、これまで白玉醸造さんの「元老院」や八丈興発さんの「情け島 鬼ラベル」といった、いくつかの焼酎をご紹介させていただきました。

それぞれ味わいの個性があって面白かったので、「いも神」もどのような味わいなのかとても楽しみですね。

黄金千貫を原料に米麹・黒麹仕込みで常圧蒸留で醸され、さらに麦を原料に麦麹・黒麹で減圧蒸留で醸された麦焼酎ブレンドされた焼酎であります。

 

早速、開栓してみましょう。

香りはといいますと、芋の甘~い香りですが、どことなくほんのりと麦の甘い香りもするような気がします。

いい~香りですね。

それではロックでいただいてみます。

口に含みますと、ほんのりと芋の甘さが広がったと思いきや、ドライビターな味わいが一気にぶわっとフェードインしてきます。

口当たりの力強さは、黒麹らしいインパクトですね。

後味は甘さ辛さほろ苦さが三位一体となって、心地よく直線的に広がっていきます。

そして最後に麦の芳ばしさが、極ほんのりと鼻に抜けてキレていきます。

う~ん、うまいですねぇ~

黒麹・常圧蒸留の芋焼酎といえば、ガツンと芋芋しいイメージがありますが、「いも神」にいたっては味わいそのものには力強さはあれど、芋芋しさは比較的抑えられている感じです。

このへんは麦焼酎ブレンドした効果なのでしょうか。

重厚な味わいながら、芋芋しさは程よく麦の芳ばしさをほんのり味わえるうまい焼酎だと思います。

心地よい芋の味わいながら、重厚な飲みごたえも欲しいと思う方にはオススメの焼酎であります。

今回初めて神酒造さんの焼酎を試してみましたが、なかなか面白い焼酎造りをされている蔵だなと感じました。

今度は代表銘柄である「千鶴」のほうもその味わいが気になるので、ぜひ試してみたいなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

フラミンゴオレンジ

暑かった夏も去り、ようやく秋らしくなってきました。

本日ご紹介するのは、芋焼酎フラミンゴオレンジ」です。

鹿児島県霧島市国分の国分酒造さんの一品です。

国分酒造さんの焼酎は、これまで芋焼酎いも麹 芋」、「蔓無源氏」をご紹介させていただきました。

どちらの芋焼酎も、芋麹仕込みであったり大正時代の芋や造り方を復活させたりと、国分酒造さんの安田杜氏の工夫と情熱のいっぱい詰まった焼酎でした。

それぞれにその思いが結晶化されていて、実にもうまい焼酎であります。

芋焼酎フラミンゴオレンジ」も、安田杜氏の思いが結晶化された芋焼酎の一つであるようです。

フラミンゴオレンジ」を醸す中で、安田杜氏が取り組まれたテーマが”香り”なんだそうです。

これまでいろいろな芋焼酎を試してきて、芋芋しい香りやバナナのような香りなど、様々な香りを体験できました。

芋焼酎の香り成分は全体のわずか0.2%、その中でもそれぞれ芋焼酎の個性的な香りを出す微量香気成分はさらに1/10しかないそうです(dancyu 読本「本格焼酎。」より)

ほんのわずかな香り成分で、焼酎の個性的な香りを楽しむことができるというのはすごいですね。

フラミンゴオレンジ」には、微量香気成分としてわずかに含まれるモノテルペンアルコールの中で、シトロネロールとネロールという2つの成分がとても多く含まれているのだとか。

この2つの成分は、なんと柑橘系の香り成分で、特にネロールはオレンジの花から抽出されるエッセンシャルオイルの主成分でもあるようです。

柑橘系の香りを持っているので、銘柄名に”オレンジ”がつけられているんですね~

ラベルの華やかなフラミンゴのイラストが、華やかなオレンジの香りを引き立てるようでとても目を惹きます。

フラミンゴオレンジ」の柑橘系の香りを出すことに一役買ったのが、鹿児島県工業技術センターの開発した”鹿児島香り酵母一号”なんだそうです。

この酵母により、もろみから立ち上るよい香りを嗅いで、香りをテーマに取り組んでいた安田杜氏の目の前がパーッと拓けたそうです。

柑橘系の香りの芋焼酎、「フラミンゴオレンジ」がどのような味わいなのかワクワクしますね。

原料の芋は南九州産のサツママサリ、芋麹・白麹仕込みで減圧蒸留で醸された焼酎であります。

 

それでは開栓してみましょう!

香りはといいますと、おぉ!なるほど確かに華やかな柑橘系な香りがします。

すごいですね~

柑橘系の香りのなかに、ほんのりと芋の甘い香りが見え隠れですね。

それでは秋の夜長を楽しむべく、ロックでいただいてみましょう。

口に含みますと、とても優しい芋の甘みがまず口いっぱいに広がります。

ですが口に含む瞬間にまず柑橘系の香りが鼻に抜け、その直後に芋の甘みが広がるので、とても不思議な感じがします。

口当たりは、白麹の焼酎らしいとても円く優しい感じです。

やがて芋の甘みはスッとキレていき、後味は極ほんのりとドライの風味がフェードインしながら、柑橘風味がぶわっと鼻に抜けていきます。

しかも柑橘風味の余韻は、ほんのりとしばらく続きます。

これは・・・、これはうまいですねぇ・・・

微量香気成分がどのように表現されているのかなと思っていましたが、存分に柑橘系風味を味わうことができます。

”芋”という原料をこんな風に表現することができるのか・・・、感動的な味わいのうまい焼酎だと思います。

全体的には、国分酒造さんらしいスッキリとした味わいの芋焼酎に仕上げられています。

ですが香りと最後の余韻の柑橘系風味は、異次元の味わいで芋焼酎としては完全に一線を画すものだと思います。

”芋”という原料が、どういう過程を経て華やかな柑橘系の風味を纏うのか、本当に不思議ですね。

安田杜氏の織りなす香りのマジックに、完全に脱帽です。

焼酎の奥深さを改めて思い知りました。

飲み手として、楽しめることこのうえなしで幸せなことだと思います。

国分酒造さんには、これからもどんどん焼酎造りにクリエイティブに取り組んでいただき、ぜひ飲み手を楽しませていただきたいです。

フラミンゴオレンジ」は、芋焼酎としてではなく「フラミンゴオレンジ」としてぜひ常備しておきたいなと思います。