うまい焼酎を探して

うまい焼酎を探し求めて旅しています・・・

天の川

9月に入りました。
台風が去りその影響でしょうか、涼しさを感じますね。

壱岐焼酎天の川」です。
夏の夜空にタイムリーな銘柄ですね。
長崎県壱岐市の天の川酒造さんの一品です。
天の川酒造さんは、明治の終わりから約一世紀にわたって創業されておられます。
天の川酒造さんのこだわりは、”常圧蒸留”と”貯蔵”だそうです。
この「天の川」も3年以上熟成されています。
以前、麦焼酎猿川」をご紹介しましたが、この「天の川」も同じく壱岐焼酎になります。
ちなみに、「天の川」はアルコール度数が25度、30度、40度とあります。
今回は酒屋の店主さんのオススメで、40度の原酒を試してみました。
銘柄の”天の川”は、初代が俳句を嗜まれていて四国讃岐今比羅様の奉納俳句に応募され、
「松よけて見上げる空や天の川」
を投句、これが最高位「天」に入賞したことに由来するようです。
ラベルにもその句が印字されていますね。
大麦2/3を原料に米麹1/3で常圧蒸留で醸され、3年以上熟成の焼酎であります。
栓を開けますと、麦の甘いよい香りがします。
自分の好きな香りですね。
原酒だからでしょうか、ややアルコールも香ります。
では定番のロックでいただいてみましょう。
口に含みますと、まずふわりと米の甘みがして、直後に麦の甘みがひろがります。
アルコール度数は40度ありますが、口あたりはそれほどアルコールのキツさはありません。
3年以上しっかり熟成されているからでしょうね。
後味は麦の甘みを保ちながら、ややビタードライにキレていき、
ほんのりとしたスモーキーな麦の芳ばしさが直線的に広がります。
うまいですねぇ・・・
原酒らしい濃厚な味わいです。
氷が解けるほどにドライな感じはなくなり、ほんのり麦の甘さと麦の芳ばしさになります。
グラスからは、麦の芳ばしい香りがずっと立ち昇ってくるのもなかなか良いです。
さすがに40度あるので、味わっているうちに酔っぱらってきてしまいます。
ちびちびと飲んでいきましょうね。
一升瓶なので、空くまでには時間がかかりそうです。
同じ壱岐焼酎の「猿川」はフルーティーな味わいでしたが、それと異なり「天の川」はほんのり麦チョコ風味です。
好みは分かれると思いますが、個人的には「天の川」の方が好みですね。
機会があれば25度、30度も試してみたい、うまい焼酎であります。
ちなみにコストパフォーマンスもすばらしく、原酒一升瓶で英世3枚でお釣りがきます。
ちびちびと長く飲めるといった意味では、40度がオススメかもしれません。
天の川酒造さんには、伝統ある壱岐麦焼酎造りそして天の川酒造さんならではのこだわりを、
これからもずっと守っていただければと思います。