うまい焼酎を探して

うまい焼酎を探し求めて旅しています・・・

桜明日香 パストラーレⅡ ドゥーエ

厳しい寒さが続きますね。
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2018年にご紹介する初めての焼酎になります。
麦焼酎桜明日香 パストラーレⅡ ドゥーエ」です。
福岡県は久留米市田主丸町の紅乙女酒造さんの一品です。
紅乙女酒造さんといえば、やはり胡麻焼酎でしょうか。
以前に胡麻焼酎「黒施些美」をサンプルではありますが、ご紹介させていただきました。
黒施些美」は、まさに胡麻を食していると錯覚するような胡麻風味豊かなうまい焼酎でした。
そして麦焼酎は同じくサンプルではありますが、「桜明日香 シルバートップ」をご紹介させていただきました。
紅乙女酒造さんの麦焼酎桜明日香」シリーズは、海外を意識されているのでラベルの雰囲気が洋酒の雰囲気を醸し出していますね。
この「パストラーレ」もなかなかシックな感じで、文字は英語で書かれています。
さて今回ご紹介するのは、「」となっています。
パストラーレⅠ」は6年熟成の麦焼酎で、「パストラーレⅡ」はその後継酒となるようです。
そして驚くことに、「パストラーレⅡ」は1986年に醸され長期熟成された原酒を加水して25度に調整されたものとか!
酒屋さんの説明書きに”長期熟成30年”とあったのを、思わず2度見してしまいました。
昨年末にご紹介した「脱藩黒蝶 忠義」は9年熟成で、すごく長期だなぁと思っていましたが、30年熟成とはすごいですね!
しかもお値段は、英世が3人強でした。
原酒ではないものの、30年熟成酒でありながら見事なコストパフォーマンスであります。
30年という悠久の時の刻みが、この麦焼酎にどう表現されているのかとても楽しみですね。
米麹・白麹仕込みで常圧蒸留で醸され、長期熟成の麦焼酎であります。
栓を開けますと、麦?という感じのほんのりとした甘い香りです。
それでは、今年も定番のロックでいただいてまいりましょう。
口含みますと、ほんのりとした麦の甘味が広がります。
長期熟成らしい実に円やかで優しい口あたりですね。
口あたりがあまりに優しすぎて、スルスルと喉を通り越してしまいます。
やがてほんのりとした甘味の中に、ほんのりとドライな風味が広がって直線的にコラボしていきます。
後味はほんのりとした麦の芳ばしさを残しながら、すっとキレる感じです。
う〜ん、うまいですねぇ〜
いや実に円やか、実に優しい・・・
角という角をすべて取り去られているような感覚がします。
ですが、決して飲み応えがないというわけではありません。
麦の優しい甘味や、後味のほんのりとした麦の芳ばしさは飲み手を十分に楽しませてくれると思います。
表現が難しいですが、飲んで癒される”癒し系焼酎”とでも言いましょうか。
ふと気が付くと、心地よく酔えている・・・そんな感じです。
四半世紀以上の長い長い時が、包み込むように優しく癒してくれるうまい焼酎だと思います。
いわゆる麦チョコ風味の麦焼酎ではありませんが、麦チョコ風味を好まれる方にもぜひ試していただきたいと思う麦焼酎であります。
紅乙女酒造さんには、焼酎の奥深い世界をまた一つ見せていただいたような気がします。
2018年の最初にふさわしいうまい焼酎にめぐり逢うことができました。
今年一年、どんなうまい焼酎に出逢えるのかまた楽しみです。
更新はボチボチとなりますが、どうぞよろしくお願いいたします。