うまい焼酎を探して

うまい焼酎を探し求めて旅しています・・・

高千穂 零

少しずつ春の訪れを感じるこのごろです。
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久しぶりの麦焼酎のご紹介になります。
麦焼酎高千穂 零」です。
宮崎県は臼杵郡高千穂町の高千穂酒造さんの一品です。
高千穂酒造さんの麦焼酎は、以前に「高千穂」白ラベルをご紹介させていただきました。
黒麹仕込みの常圧蒸留らしい、ドライビターでコクのあるうまい焼酎でした。
こちらは漆黒のラベルで、写真ではラベルの文字がよく見えませんが、”高千穂”と書いてあります。
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ラベルをアップで写してみましたが、かろうじて読めますでしょうか・・
光の当たり方次第では、もっとハッキリと見えるんですが・・
この漆黒ボトルのデザインに込められた高千穂酒造さん思いが、裏ラベルに書かれています。
漆黒は原点の象徴で、光が全く存在しない状態を意味する色。
数字で表すなら”0”となる色の原点。
日本の原点と言われる神々の里・高千穂からおくる新しい麦焼酎の原点。
それを「零」と名づけた。
少し要約しましたが、これが漆黒のデザインの所以のようです。
視覚からの情報も消し去り、「零」とする意味でもあるようです。
う〜ん、なるほどですね〜
高千穂」白ラベルと同じく、黒麹全量仕込みで常圧蒸留となっておりますが、「高千穂 零」はさらに3年以上熟成となっているようです。
割水はあの南阿蘇の白川水源の水が使用されています。
それでは開栓してみましょう。
香りは、深い麦の甘い香りです。
しかしながら、すでに鼻が花粉にやられつつありまして(ToT)
本当はもっと香るのかもしれません。
気を取り直して、定番のロックでいただいてみましょう。
口に含みますと、まず穏やかでほんのりとした麦の甘味が広がります。
長期熟成らしい円やかな口あたりですね。
やがて甘味の余韻を残しつつ、ビターな風味が広がってきます。
後味はビターとドライの絶妙なコラボで、麦の芳ばしさとコクが鼻に抜けていきます。
うまいですね〜
長期熟成らしい優しい口あたりではありますが、黒麹らしいしっかりとしたコクがあります。
飲みやすくもしっかりと味わい深い、うまい麦焼酎であります。
心地よいほろ苦さが、高千穂酒造さんならではの表現だと思います。
高千穂」白ラベルと同様、言うなればビターチョコレート風味という感じでしょうか。
麦チョコ風味を好まれる方にも、きっと気に入っていただけると思います。

佐藤 黒

今年ももう一ヵ月が過ぎ去ろうとしていますね。
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芋焼酎佐藤 黒」です。
前回の「佐藤 白」に引き続き、佐藤酒造さんの芋焼酎のご紹介となります。
白麹仕込みの「佐藤 白」は芋芋しいクセは少なく、優しく円やかでありながら深みのある味わいのうまい焼酎でした。
今回の「佐藤 黒」は、黒麹仕込みとなります。
佐藤 白」を試してみてその味わいをとても気に入ったので、「佐藤 黒」を試すのがとても楽しみでワクワクしますね。
原料は「」と同じく黄金千貫、常圧蒸留で醸された焼酎であります。
それでは開栓です。
香りは、芋芋しい甘い香りです。「」とほぼ同じようですね。
では定番のロックでいただいてみましょう。
口に含みますと、まずはほんのりとした芋の甘味が口いっぱいに広がります。
そして直後にドライ風味が押し寄せるように口の中を支配していきます。
口当たりは黒麹らしいガツンとインパクトがありますね。
後味は勢力的なドライな風味の中に、ビターな味わいとほのかな雑味が心地よく調和していきます。
そして最後に芋独特のあのなんとも言えない風味が鼻に抜けていきます。
おぉ!うまいですね〜
全体的にガツンとくるドライな黒麹らしい飲み応えに仕上がっていますね。
」とはまた別次元のビターでほんのりとした雑味の余韻が心地良くて、味わい深いうまい焼酎だと思います。
飲めば飲むほどに余韻がクセになりますね。
」と「」を飲み比べてみると、それぞれ深い味わいでありながらその味わいの違いがよくわかります。
」と「」好みは分かれると思いますが、個人的には「」の力強さに軍配です。
今回は”白麹仕込み”と”黒麹仕込み”のそれぞれの特徴を存分に楽しむことができました。
いや〜実に面白いですね!
佐藤酒造さんの術中に見事にハマった気がします。
焼酎は原料、麹、蒸留方法や熟成といった様々なものが、蔵人の思いの結晶となったものなんですね。
それを体験できる飲み手は、幸せなことだと思います。

佐藤 白

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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芋焼酎佐藤 白」です。
今年最初にご紹介する焼酎になります。
久しぶりの芋焼酎のご紹介になりますね。
鹿児島県は霧島市牧園町の佐藤酒造さんの一品です。
佐藤酒造さんの焼酎は、以前に「佐藤 麦」をご紹介させていただきました。
佐藤 麦」は味わいに深みのある麦チョコ風味の実にうまい麦焼酎でした。
自分のお気に入りの麦焼酎で、今では常備の焼酎となっております。
芋焼酎佐藤」は、本日ご紹介する「」と「」とがあります。
」は白麹仕込み、「」は黒麹仕込みとなっております。
今回は両方とも入手したので、「」はまた後日にご紹介したいと思います。
佐藤酒造さんの芋焼酎は、以前から試してみたいと思っていましたので、新年最初のこの焼酎がとても楽しみですね。
黄金千貫を原料に白麹・米麹仕込みの常圧蒸留で醸された焼酎であります。
それでは開栓してみましょう。
香りは、芋芋しい甘〜い香りしっかりと漂います。
それでは今年も定番のロックでいただいてみましょう。
口に含みますと、まずはほんのりと芋の甘味が口いっぱいに広がります。
口あたりは白麹らしい優しくとても円やかですね。
しばらくすると甘味の陰からほんのりとドライな風味が追いかけてきます。
後味は甘さと辛さがバランスよくコラボしながら、最後に芋の甘味?と思うような、なんとも言えない甘い風味が鼻に抜けていきます。
う〜ん、うまいですねぇ〜
全体的に芋芋しさはそれほど強くなくて、雑味も少なく白麹らしい優しい円やかな仕上がりとなっています。
しかしながら味わいはとても深く、後味の鼻に抜けるあの甘味がなんとも心地良いですね。
”芋”という原料の独特なクセを柔らかくして佐藤酒造さんならではの表現にされた、うまい芋焼酎だと思います。
次回「佐藤 黒」の開栓がますます楽しみになりました。
今回は四合瓶でしか入手できませんでしたが、できれば一升瓶で入手してもっとしっかり味わいたい焼酎ですね。
新年初めにふさわしいうまい焼酎を楽しむことができました。
今年一年もボチボチ更新して参りますので、どうぞよろしくお願いします。

海亀の独り言

今年もあと数日ですね。
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黒糖焼酎海亀の独り言」です。
今年最後にご紹介する焼酎となります。
南国の海を思わせる爽やかなラベルですね。
鹿児島県は大島郡徳之島町奄美酒類株式会社さんの一品です。
奄美酒類株式会社さんの焼酎は、以前に黒糖焼酎奄美」をご紹介させていただきました。
奄美」は優しいながら黒糖をしっかり味わえるうまい焼酎でした。
奄美」は白麹仕込みでしたが、「海亀の独り言」は黒麹仕込みになります。
さらに甕壺で三年熟成されているようです。
アルコール度数は25度になります。
黒麹・米こうじ(タイ米)仕込みの常圧蒸留で醸された焼酎であります。
栓を開けてみますと、ほんのりと黒糖の甘い香りが漂います。
それでは今年の締めとなるロックでいただいてみましょう。
口に含みますと、まずほのかな黒糖の甘味が広がります。
三年貯蔵酒だからでしょうか、口あたりはとても優しいですね。
後味は甘味が徐々にビターな風味に変化して、最後はドライにキレていきます。
うまいですね〜
円やかな口あたり、黒糖のほのかな甘味と苦みがとてもバランス良く味わえるうまい焼酎だと思います。
全体的に黒糖の風味はそれほど強くなく、ロックで飲むと爽やかにするするっとイケますね。
今は冬ですが、夏の暑い日にいただけば更に美味しく味わえそうです。
今年最後の焼酎を爽やかに締めくくることができました。
この一年もいろいろなうまい焼酎に出逢えたことに感謝しています。
なかなか更新のペースが上がりませんが、来年もボチボチながらやっていく次第です。
当ブログへ足を運んで下さった方々に、大変感謝しております。
ありがとうございました。
来年もまた何卒よろしくお願いいたします。

珊瑚

今年もあと少しになりました。
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黒糖焼酎珊瑚」です。
鹿児島県は奄美市の西平酒造さんの一品です。
西平酒造さんは、昭和2年から操業で黒糖焼酎を造っておられます。
銘柄は本日ご紹介する「珊瑚」の他に、タンクで1年さらに樫樽で1年熟成された「加那」があります。
珊瑚」はタンクで1年熟成となっているようです。
西平酒造さんでは、仕込みはすべて伝統的な甕仕込みとされているようです。
奄美の良質な黒糖を原料に、米麹・白麹の甕仕込み、常圧蒸留で醸された焼酎であります。
栓を開けますと、香りはごくごくほんのりと黒糖の甘い香りがします。
それでは定番のロックでいってみましょう。
口に含みますと、これまた香り同様にごくほんのりとした黒糖の甘味が広がります。
黒糖の風味も抑え気味のおだやかな感じですね。
後味は甘みの余韻を残しながらもややドライにキレていきます。
すっきりとしてますね〜
全体的に黒糖風味は強くなく、すっきりとした味わいになっています。
これまで試してきた黒糖焼酎の中では、最もスッキリ系になるのではと思います。
次に、これまた定番の黒糖での親子飲みをしてみましょう。
むむむ・・・さらに黒糖の風味が大人しくなり、超すっきりになってしまいました。
あと、ややドライ・ビターな感じになりますね。
このへんの味わいの変化を楽しめるのも、面白いですね。
自分は黒糖焼酎龍宮」を常備で楽しんでおりますが、黒糖の風味をふんだんに味わえる「龍宮」とはある意味対称的なスッキリとした味わいのうまい黒糖焼酎だと思います。
すっきりとした黒糖焼酎を好まれる方にはオススメですね。
黒糖焼酎はまだまだ色んな銘柄があるようなので、ボチボチとまた試してみたいなと思います。