今年も早、2月が終わろうとしています。
遅ればせながら、本年もどうぞよろしくお願いします。
2024年の最初にご紹介する焼酎は、黒糖焼酎「長雲 一番橋」です。
鹿児島県大島郡龍郷町の山田酒造さんの一品になります。
山田酒造さんは、昭和32年創業の蔵で親子2代の家族4名で営まれておられます。
代表銘柄「あまみ長雲」をはじめ、黒糖焼酎をご家族でコツコツと手造りで醸しておられる蔵です。
「長雲 一番橋」は、三代目が帰島された後に改良を重ねて造られた焼酎のようです。
蔵は長雲山系のふもとにあり、仕込み水、割水ともに長雲山系の地下水を利用されておられます。
新しい黒糖焼酎を試すのは昨年の夏以来とあって、ちょっと楽しみですね。
1次仕込みは甕仕込み、米麹・白麹仕込みで常圧蒸留で醸された焼酎であります。
アルコール度数は30度となっています。
それでは開栓してみましょう。
香りはといいますと、黒糖のあま~いなんともよい香りがしっかりと漂います。
この香りが好きなんですよね~
今年もすでにスギ花粉の飛散が始まっていますが、現在のところ有難いことにまだ鼻は大丈夫です(笑)
今日はちょっと冷えますが、いつものロックでいただきます。
口に含みますと、まずほんのりとした黒糖の甘みが広がります。
口当たりは白麹らしい円く、優しい口当たりですね。
黒糖のほんのりとした甘みとコクが直線的に広がる中、今度はドライビターな味わいがフェードインしてきます。
後味は甘みとコク、辛さとほろ苦さが四位一体となって伸びて、ややドライビターな風味が勝りながら、最後に黒糖のコクが鼻に抜けます。
おぉぉぉ!うまいですねぇ~
全体的には白麹の焼酎らしい円く優しい味わいなんですが、黒糖のほろ苦さを実に絶妙にうまく表現されているうまい焼酎だと思います。
アルコール度数は30度とやや高めですが、度数を感じさせないやわらかさでするりと飲めるのもよいですね。
山田酒造さんの黒糖の風味を最大限に焼酎の中に閉じ込める業が、とても光りますね。
黒糖焼酎も醸す蔵によってその味わいが様々なので、それを味わえる醍醐味を実に面白く感じます。
山田酒造さんには、これからも飲み手を楽しませていただける焼酎造りに期待したいですね。
今年もまた、とてもうまい焼酎からスタートすることができました。
この一年もどんなうまい焼酎に出逢えるかとても楽しみです。
ボチボチの更新になると思いますがよろしくお願いします。
昨年末から、ロックで焼酎を楽しむためのグラスを新調しました。
シンプルなカットグラスではありますが、江戸切子のグラスです。
とても気に入って使っています。