「麦冠情け嶋」です。
東京都八丈島は八丈島興発(株)さんの焼酎です。
東京都で造られた焼酎ということで、なんだか不思議な感じがしますね。
本土から遠く離れた八丈島で焼酎が造られるようになったのは、
ペリーが浦賀に来航した頃、鹿児島のとある商人が八丈島に流罪になり、
その商人が島人に焼酎造りを伝えたことがはじまりのようです。
当初は芋焼酎を造られていたようですが、しばらくして麦焼酎も造るようになったようです。
八丈島興発(株)さんでは、日本に冠たる麦焼酎を八丈島で造るという思いを込めて、
「麦冠」とつけられたようです。
麦麹(白麹)で常圧蒸留で造られた焼酎であります。
栓を開けてみますと、麦の甘い香りが漂います。
個人的に好きな香りですね。
それでは、定番のロックでいただきましょう。
含みますと、麦の甘みが口いっぱいに広がります。
おぉ!甘いですね。
麦の甘さをうまく引き出していると思います。
「初潮」、「大龍蔵」あたりはキリっとした辛さがありますが、「麦冠情け嶋」はしっかりとした甘みがあります。
甘みの強さは、「兼八」よりありますね。
常圧蒸留らしく、飲みごたえは十分あります。
そして後味は麦の甘みとローストされた麦フレーバーのコラボです。
おぉぉぉ!うまいですねぇ・・・
この風味は久しぶりです。
この麦チョコ風味がたまらなくうまいです。
そして真骨頂は、この後です。
麦の甘みがす〜っとなくなった後も、ロースト麦フレーバーの余韻は続きます。
自分は基本後酒なので、就寝直前まで飲むことがよくあります。
そんな時「麦冠情け嶋」は、布団に入った後もロースト麦フレーバーが続きます。
すごい!布団の中で改めて感動です。
これだけ麦風味を長く味わえる焼酎は初めてですね。
麦の甘みとロースト麦フレーバーが存分に味わえる、うまい焼酎だと思います。
価格もリーズナブルで、嬉しい限りです。
どうかプレミアにならないことを祈ります。
麦チョコ風味を好まれる方なら、まず購入されても間違いない焼酎だと思います。
本土から遠く離れた八丈島で、こんなうまい麦焼酎が造られているんですね。
八丈島興発(株)さんには、これからもぜひ焼酎造りを頑張っていただきたいと思います。
常備したい、お気に入りの麦焼酎です。