うまい焼酎を探して

うまい焼酎を探し求めて旅しています・・・

猿川


麦焼酎猿川」です。
サルコー”と読むようです。
なんか、フィギアスケートのジャンプにこんな名前があったような・・・
冗談はさておき、長崎県壱岐の猿川伊豆酒造さんの一品です。
猿川伊豆酒造さんは、明治から今日にわたり100年以上焼酎を
造ってこられた酒造さんです。
”猿川”は、蔵の敷地内を流れる清流にちなんで付けられたとか。
大麦を原料に米麹、常圧蒸留で造られた焼酎であります。
ところで、壱岐麦焼酎は地理的表示でブランド保護されているんだそうです。
・米麹を使用
・米麹1/3と麦を2/3の比率で仕込むこと
壱岐島内の水が使われ、蒸留されたもの
が、”壱岐焼酎”となるようです。
つまるところ、壱岐という地域で決められた手法で造られた焼酎のみ、
壱岐焼酎”を冠することが許されるということですね。
ウイスキーなら”スコッチ”、ワインなら”ボルドー”も同じ地理的表示の指定なんだそうですね。
ちなみに、米焼酎なら”球磨焼酎”、芋焼酎なら”薩摩焼酎”、
泡盛なら”琉球泡盛”も地理的表示のようですね。
壱岐といえば麦!、球磨といえば米!薩摩といえば芋!琉球といえば泡盛
ということになるんでしょうね。
こうして、これから先も長きにわたりブランドが守られるのでしょう。
それでは、そんな”壱岐焼酎”「猿川」を早速いただいてみましょう。
栓を開けますと、ほんのり麦の香りです。
これは・・・、先にご紹介した「壱岐っ娘」に似てますね。
定番のロックで飲んでみました。
口あたりは、米麹の甘みが広がります。
優しいスッキリとした口あたりです。
後味は麦の甘みが広がり、キレが良いです。
常圧蒸留なので、飲みごたえは「壱岐っ娘」よりあります。
全体的に、「壱岐っ娘」を濃厚にした味わいに感じます。
これが、”壱岐焼酎”なんでしょうね。
”麦焦がし香り漂う・・・”という下りに麦チョコ風味を期待しましたが、
麦チョコ風味ではありませんでした。
甘さとキレの良さが、これぞ”壱岐焼酎”なんでしょうね。
とても飲みやすく独特なクセもないので、料理にも合わせやすい焼酎
だと思います。
これからも”壱岐焼酎”のブランドが守られ続けるために、蔵の方々の
惜しみない努力に感謝です。