今年も残りあと1か月ちょっととなりました。
黒糖焼酎「ネリヤカナヤ」です。
奄美大島開運酒造さんは、昭和29年に戸田酒造所として創業開始された酒造さんです。
宇検村へは平成9年に移転され、人口約2000人のおだやかな村の村興しをかけて新たに焼酎造りをスタートされたようです。
代表的な銘柄は黒糖焼酎「れんと」で、こちらの方が見かける機会が多いのではと思います。
「れんと」はクラッシク音楽による1年間の音響熟成、「ネリヤカナヤ」は100%宇検村産の黒糖仕込みで音響熟成はせず2年間の長期熟成となっているようです。
その他に黒糖の仕込み量を通常の2割増し、仕込みは三段に分けて発酵するなどなかなかのこだわりを持って造られているようです。
ラベルもさとうきびの絞りカスであるバガスを使った、バガス紙となっているようです。
透き通ったブルーボトルは、きっと奄美大島の美しい海をイメージしたものなのでしょうね。
ちなみに銘柄名の”ネリヤカナヤ”の意味は、奄美の言葉で”海のかなたの楽園”。
とても素敵ですね。
裏ラベルには、この黒糖焼酎についてや代表杜氏の「渡 悦美(わたり えみ)」さんが写真で紹介されています。
アルコール度数は25度、宇検村産黒糖を原料に米麹・白麹仕込み減圧蒸留で醸され、湯湾岳の伏流水仕上げで2年熟成の焼酎であります。
栓を開けますと、黒糖の甘い香りはごくごくほんのり程度に抑えられています。
それでは、定番のロックでいただいてみましょう。
口に含みますと、黒糖の甘味がごくごくほんのりと穏やかに広がります。
後味もごくほんのりとした黒糖の余韻、あっという間にすっとキレていきます。
いや~実にすっきりとした飲み応えですねぇ。
全体的な味わいは、白麹仕込み・減圧蒸留ならではのすっきりとした全くクセのないものとなっています。
こんなにすっきりとした味わいの焼酎は、久しぶりですね。
透き通ったブルーボトル、まさに澄みきった奄美大島の海のようです。
ふと、黒糖で親子飲みを試してみました。
あれっ・・・もっとすっきりな味わいになってしまいました(笑)
これまで黒糖焼酎の親子飲みは黒糖の風味が一層強まるイメージでしたが、今回は全く逆の結果でこれもまたとても面白いですね。
これはこれで十分にうまいです。
個人的には、常備している「龍宮」のように黒糖風味をふんだんに味わえる黒糖焼酎の方が好みですが、「ネリヤカナヤ」は対照的によりすっきりとした味わいを好まれる方にオススメの黒糖焼酎であります。
黒糖焼酎「ネリヤカナヤ」を試してみて、まだ訪れたことのない奄美大島へ行ってみたい気持ちがとても強まりました。
黒糖焼酎の故郷とも言える奄美大島、現地で味わう黒糖焼酎ほど感動的なものはの無いのではと思います。
いつか奄美の美しい海を眺めながら、奄美の黒糖焼酎を味わってみる・・・・そんな夢を叶えてみたいです。