うまい焼酎を探して

うまい焼酎を探し求めて旅しています・・・

龍、beyond

梅雨入りしました。
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麦焼酎龍、Beyond」です。
宮崎県は日南市北郷町の王手門酒造さんの一品です。
王手門酒造さんの麦焼酎は、以前に「隠し蔵三悪」をご紹介させていただきました。
隠し蔵三悪」は、とてもユニークなラベルで”芳ばしさ、甘み、まろやかさ”が三位一体となったうまい麦焼酎でした。
この「龍、beyond」も、とてもユニークなラベルですね。
何かが生まれんとせんラベルの卵は、龍の卵なのでしょうか?
ラベルの縁も卵のヒビのようにギザギザになっていますね。
なかなかの演出です
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封にも龍が!う〜ん粋ですね。




ラベルの横には英語で、
「かつてファンを魅了した龍、は、十数年前に突如として姿を消した。そして今、再び漆黒の闇から荒々しく龍が蘇る。それは以前とは明らかに違う、進化を遂げている。」
といったようなことが書いてあります。
一度発売されなくなった「龍、」が、「龍、beyond」としてバジョンアップして蘇ったということのようですね。
以前に「龍、」を試してみたくて探して見つからなかったので、蘇った「龍、beyond」は楽しみです。
原料は愛媛県産の裸麦が使用されているようです。
酵母は宮崎MK-021が使用され、昔ながらの河内式蒸留器を復活させて蒸留するなどこだわりもすごいですね。
麦麹・白麹で常圧蒸留で醸され、無濾過仕上げの焼酎であります。
栓を開け・・・おっ!

驚きました、栓がコルクではありませんか!
これもまた粋ですね〜
栓はワインのようにコルク抜きで抜く必要はなく、手で簡単にスポッと抜けます。
香りは、とても甘い麦の香りがふわりと漂います。
青鹿毛」や「濃香百助」に似た香りですね。
それでは定番のロックでいただいてみましょう。
口に含みますと、トロンとした麦の甘さが爆発です。
甘味はやがてべっこう飴のような独特な風味に変わり広がっていきます。
後味は麦の甘味の余韻を残しつつ、ほんのりとした苦みや雑味を含みながらややドライにキレていきます。
そして最後は、べっこう飴のような風味が鼻にぬけていきます。
おぉ、うまいですね〜
白麹の焼酎ではありますが、しっかりとしたコクがあるのは王手門酒造さんのなせる業なのでしょうね。
無濾過仕上げらしい、飲み応えも十分なうまい麦焼酎であります。
王手門酒造さんならではのラベルや粋な演出も、”焼酎”を斬新な角度で楽しむことができますね。
味わいは全体的に「青鹿毛」とよく似ているように思われます。
甘味は「龍、beyond」のほうがしっかりしていますが、「青鹿毛」を好まれる方にもきっと気に入っていただけるのではないかと思います。