今年も残すところあと数日となりました。
麦焼酎「農香 百助」です。
大分県は日田市の井上酒造醸さんの一品です。
井上酒造醸さんは、文化元年から200年以上の長きにわたり創業されておられます。
麦焼酎「濃香 百助」の他には、減圧蒸留品の「初代 百助」、3年貯蔵熟成品の「長期貯蔵 百助」といった”百助シリーズ”があります。
今回は、以前に二代目小林さんからご紹介していただいた「濃香 百助」を試すことにしました。
「濃香 百助」は、常圧蒸留品で粗濾過仕上げとなっているようです。
二条大麦を原料に、麦麹・黒麹の天領日田の天然水仕込みで常圧蒸留で醸された焼酎であります。
栓を開けてみますと、甘い麦の香りが漂います。
”濃香”ならではですね。
香りは柳田酒造さんの「青鹿毛」にやや似ていますでしょうか。
では定番のロックでいただいてみましょう。
瓶に入っているとそうでもないですが、グラスに注ぎますと白濁しているのがよくわかります。
口に含みますと、麦の甘みが爆発します。
おぉ!甘いですねぇ・・・
口あたりは割と優しくすっきりとした感じですが、後味は、麦のコクと甘みがしっかりと残ります。
黒麹ならではのキリっとした辛さが、甘さの中にほんのり余韻として感じられますね。
最後にほのかに、麦の芳ばしさが鼻に抜けるのもよい感じです。
いわゆる麦チョコ風味とはやや異なる、麦の独特な甘みと風味を持つ焼酎です。
近いところでは、「青鹿毛」にやや似た味わいではないかと思います。
「青鹿毛」より甘みと雑味を抑えて、ライトでやや辛口にした感じといったところでしょうか。
自分は麦チョコ風味の麦焼酎を基本的に好みますが、「濃香 百助」のような焼酎は飲むほどにクセになり、
飲むほどにうまさを感じるうまい焼酎だと思います。
2013年のしめくくりにふさわしい、うまい焼酎に出逢えることができました。
二代目小林さん、ありがとうございました。
うまい焼酎に出逢うたびに、焼酎の味わい深さ、面白さ、奥の深さを感じます。
2014年もまた、新たなうまい焼酎と出逢えることを楽しみにしています。
今年一年、当ブログをご覧下さった方々やコメントをいただけた方々に大変感謝しております。
来年もボチボチではありますが更新してまいりますので、来年もどうぞよろしくお願いします。