うまい焼酎を探して

うまい焼酎を探し求めて旅しています・・・

薩摩


薩摩」です。
鹿児島県曽於郡大隅町岩川の岩川醸造さんの一品です。
岩川醸造さんは、”文明開化の音がする”と言われたころの明治3年から
今日まで焼酎を一筋で造ってきておられます。
黒地に朱で”薩摩”の文字が際立つラベルですね。
ちなみにこの「薩摩」は、友人からのいただき物です。
自分が焼酎好きであるゆえ、プレゼントしてくれました。
有難いことですね。
さてこの「薩摩」ですが、異臭成分となりやすい黄金千貫の両ヘタを多く切込み、
黒麹で仕込んで荒ごし濾過で仕上げるという酒造さんこだわりの特徴をもっているようです。
黄金千貫を原料に、米麹・黒麹、減圧蒸留80%・常圧20%で醸された焼酎であります。
栓を開けますと、ほんのりと芋の甘い香りです。
黄金千貫らしい感じがします。
定番のロックでいただきました。
口に含みますと、芋の甘みが広がった直後にキリリとした辛口な味わいが広がります。
やや荒々しい口あたりではありますが、
ほんのり甘みの中に引き立つキリっとした辛口な味わいは、黒麹ならではでしょうか。
後味はしっかりとした芋のコクとキリっとした辛さがあります。
減圧蒸留の比率が高いですが、コクがあり十分な飲みごたえがありますね。
これも黒麹仕込、荒ごし濾過のなせるワザでしょうか。
芋の甘みの中に、キリリとした辛口が冴えるうまい焼酎だと思います。
自分は基本的に芋焼酎については円やかスッキリ系を好みますが、
キリッとした辛口とコクが楽しめる焼酎もよいなと思いました。