うまい焼酎を探して

うまい焼酎を探し求めて旅しています・・・

麦について

焼酎の原料には、芋、米、麦、栗、胡麻といった様々なものがあります。
それぞれの原料によって、焼酎の味わいもまた異なりますね。
麦焼酎好きとしましては、”麦”という原料に興味をもったので、
”麦”についてちょっと調べてみました。
麦には大麦と小麦があります。
一般的に小麦は、パンや麺、お菓子作りに使用されていますね。
パンやお菓子に大麦が使用されないのは、含まれているタンパク質の違いのようです。
また、大麦は澱粉質に富んでいるので焼酎造りにむいているのかもしれませんね。
大麦の栽培の歴史は古く、紀元前7000年頃から栽培されていたとか。
エジプトのツタンカーメン王の墓の副葬品にも含まれていたそうですから、
その歴史の古さがわかりますね。
大麦には”皮麦”と”はだか麦”とがあり、それぞれ二条種と六条種があるようです。
皮麦は皮が密着して離れにくく、はだか麦は逆に握っただけでツルンと皮が剥がれるそうです。
二条種と六条種の違いは、
二条種は∞のような形で2列に結実し、六条種は*のように6列で結実します。
実の大きさは、六条種に対して二条種の方が大きいようです。
皮麦の二条種は、”ビール麦”とも呼ばれビールの原料によく使われるようです。
焼酎にもよく使われて、”ニシノチカラ”という銘柄が「けいこうとなるも」や「自然麦」、”ニシノホシ”という銘柄が「中々」といった焼酎に使われているようです。
はだか麦については、国内で生産されるほとんどが六条麦のようです。
味噌にの原料としてよく使用されるようですが、焼酎にも使われていますね。
兼八」は、はだか麦の六条種の”イチバンボシ”が使われているらしいですね。
先日飲んでいた「潤の醇」も同じ”イチバンボシ”の焼酎でした。
はだか麦の生産のほとんどが”イチバンボシ”ですが、山口県大分県では、
”イチバンボシ”の改良品種である”トヨノカゼ”の栽培が奨励されています。
”トヨノカゼ”は藤居醸造さんの「トヨノカゼ」の原料ですね。
また愛媛県では”イチバンボシ”に代わって”マンネンボシ”が普及しているようです。
渡邊酒造場さんの「万年星」の原料ですね。
それぞれ酒造さんは、皮麦、はだか麦のよさを存分に活かして焼酎を造られていますね。
お陰さまで、麦の旨みを存分に楽しませていただいています。
しかしながら、近年では
はだか麦の生産は全国的に需給バランスが悪く、不足がちなんだそうです。
自分の住んでいた周りに幼いころあった麦畑は、そいえば今はもうありませんね。
麦焼酎好きとしては、これからもよい麦が沢山つくられることを祈るばかりです。