うまい焼酎を探して

うまい焼酎を探し求めて旅しています・・・

潤の醇


また麦焼酎へ帰ってきました。
潤の醇」です。
宮崎県は日南市の小玉醸造さんの一品です。
小玉醸造さんは、1818年から創業されている老舗の蔵だそうです。
今の小玉醸造さんは、11年ほど前に金丸一夫氏が引き継がれ、
若き杜氏であり息子さんである潤平氏とともに、焼酎造られているそうです。
平氏清酒造りも学ばれ、焼酎造りにもその技術を活かされているようです。
芋焼酎では「杜氏潤平」があります。「潤の醇」もそうですが、
焼酎の銘柄に潤平氏の名前の文字を入れられているところが、焼酎造りに対する意気込みを感じますね。
さて、「潤の醇」ですが、原料の麦に愛媛県産の裸麦”イチバンボシ”が使われています。
麦焼酎の中でも裸麦の焼酎を好む自分にとって、期待が高まります。
裸麦、清酒造りの技術を活かした米麹・白麹、常圧蒸留の焼酎です。
栓を開けますと、香りはそれほど麦麦しくない香りです。
早速、定番のロックでいただきました。
口に含むとまず広がるのが、麦のしっかりとした甘みです。
この甘みと風味は、「青鹿毛」や「三段仕込」に近い感じです。
後味は、麦の甘みとキリっとした辛さとほんのりビターな感じです。
しばらくすると、極々ほんのり麦の芳ばしさが沸き上がってきます。
ロックで飲んでいると、氷があまり解けないうちの方がより麦の芳ばしさを感じます。
ひょっとすると、ストレートの方がよいかな?と思います。
常圧蒸留ならではの飲みごたえもしっかりあってキレがとてもよい焼酎です。
麦チョコ風味とは異なりますが、麦の旨みを別次元でしっかり味わえる、うまい焼酎だと思います。
飲むほどにうまみを実感できる焼酎ですね。
自分は基本的に麦チョコ風味が好みではありますが、「潤の醇」のような
麦の旨みの表現もいいなと感じます。
平氏のうまい焼酎造りにこれからも期待したいと思います。