うまい焼酎を探して

うまい焼酎を探し求めて旅しています・・・

三段しこみ


三段しこみ」です。
三段じこみ」かもです。
西都岩倉 田舎ン田舎 三段じこみは麦ン味」と表ラベルはなっております。
裏には「三段しこみ」となってますね。
宮崎県は西都市にあります岩倉酒造さんの一品です。
西都市は、以前に宮崎を訪れたときに通過しただけでしたが、
神社があちこちに点在しているところだなぁとの印象があります。
岩倉酒造さんは、家族4人で焼酎造りをされている酒造さんです。
代表の岩倉幸雄さんは、70歳を超えられてますが今も元気に焼酎を造られておられるようです。
瓶詰めも手作業でされるなど、年間に造られる量もそれほど多くないので、岩倉酒造さんの焼酎は割と入手困難のようです。
さて、この「三段しこみ」ですが、特徴はその名の通り三次仕込みまでされていることです。
通常焼酎は、麹に酵母と水を混ぜ熟成する1次仕込み、その後に蒸した麦(芋焼酎であれば蒸した芋)を加えて発酵する2次仕込み、そして発酵後に蒸留にまわすのが一般的なようです。
全部一回で仕込んで造る焼酎もあるようですが、「三段しこみ」は2次仕込みの後にもう一度麹を使って仕込まれるようです。
つまり、一次仕込みで米麹、2次仕込みで蒸した麦、3次仕込みで米麹というわけですね。
ちなみに2次仕込みでも麹が使われると、いわゆる全麹の焼酎になるようです。
前置きがとても長くなりましたが、栓を開けてみますと・・・
甘い香りがします。「青鹿毛」に似ている気がしますね。
早速、定番のロックでいただきました。
口に含むと、まず甘みが広がります。
自分の表現するところの、ベッコウ飴風味ですね。
青鹿毛」のあの風味にとてもよく似ています。
米麹由縁でしょうか、「青鹿毛」よりも甘みがあると思います。
3年熟成されているということで、口当たりもとてもまろやかです。
後味は、雑味が少なく麦の芳ばしさがほんのりと残ります。
雑味が少なくすっきりとした感じが、「青鹿毛」と少し異なりますね。
個人的にはこの系統の風味と味わいは好きですね。
ベッコウ飴的な甘みとほんのりとした後味の麦風味のコラボが、
たまらなくうまい焼酎だと思います。
岩倉酒造さんには、これからもぜひともこのようなうまい焼酎を造り続けていただければと思います。