うまい焼酎を探して

うまい焼酎を探し求めて旅しています・・・

山猿


山猿」です。
宮崎県は黒木本店さんの一品です。
黒木本店さんの麦焼酎といえば、「百年の孤独」や「中々」がありますが、
この「山猿」は、黒木本店さんのある高鍋町からさらに山奥深くに入った児湯木城町に造られた尾鈴山蒸留所で醸された焼酎です。
尾鈴山蒸留所は、黒木本店さんが清涼な水と静かな環境を求め、平成10年に新設された蒸留所のようです。
封の部分にあるように、まさに”山深く大地を醸す”といったところですね。
尾鈴山蒸留所では麦焼酎の「山猿」の他に芋焼酎山ねこ」、米焼酎翡翠」を造られています。
山猿」の原料である大麦”ニシノホシ”は、自社の焼酎カスをリサイクルしてつくった有機性土壌改良剤を使用する地元農家グループの栽培されており、
木桶仕込や手作業で造られた麹を使用するなどしっかりと手間をかけて造られているようです。
中々」もそうでしたが、この「山猿」も黒木本店さんならではのこだわりをもって造られている焼酎ですね。
中々」は減圧蒸留で醸されていましたが、この「山猿」は常圧蒸留で醸されています。
以前に「中々」を試した時に、「中々」常圧蒸留品があれば・・・と思ったので、
蒸留所は異なりますが「山猿」に期待が高まります。
大麦ニシノホシを原料に麦麹、常圧蒸留で醸され2年間熟成された焼酎であります。
栓を開けますと、麦の甘い香りが漂います。
中々」よりも香りは強いようですね。
自分の好みの香りであります。
ではでは、定番のロックでいただいてみましょう。
口に含みますと、しっかりとした麦の甘みが広がります。
中々」同様、雑味はそれほどない感じですね。
そして直後に黒木本店さんの麦焼酎らしい麦のコクが広がります。
後味も甘みとコラボしながら、スモーキーな麦風味が直線的に鼻に抜けていきます。
おぉ!うまいですねぇ。
余韻もしっかりと残るところが嬉しいですね。
常備している「中々」と飲み比べてみると、麦の甘み、コクの深さ、後味のスモーキー風味は、
山猿」の方がしっかりと味わえます。
この辺は個人的な好みになると思いますが、
味わいとコク深さ、飲みごたえという点で、「山猿」に軍配です。
いわゆる麦チョコ風味で、飲みごたえのある麦焼酎を好まれる方には、気に入っていただけるうまい焼酎だと思います。
黒木本店さんの麦焼酎で常圧蒸留品を試してみたかったので、とても満足できました。
中々」と合わせて、ぜひ常備しておきたいうまい麦焼酎であります。