うまい焼酎を探して

うまい焼酎を探し求めて旅しています・・・

宇佐ぼうず 中

少しずつ冬の気配を感じるようになりました。

麦焼酎宇佐ぼうず 中」です。
大分県宇佐市の常徳屋酒造場さんの一品です。
常徳酒造場さんの麦焼酎は、以前に「道中」、「道中 焙煎薫蒸醸し」をご紹介させていただきました。
道中」はほんのり麦チョコ風味の自分のお気に入りの麦焼酎の一つであります。
今回ご紹介する「宇佐ぼうず 中」は、常徳屋酒造場さんの常徳屋ブランドを立上げてから10周年記念の限定焼酎となっております。
常徳屋酒造場さんは清酒蔵として明治40年〜昭和58年まで創業された後、他の酒造さんと協業で焼酎蔵へ全面改装されたそうです。
そして平成15年に独立し常徳屋ブランドで再出発されて、今年でちょうど10年の節目ということになるようです。
10周年記念限定焼酎は、「宇佐ぼうず 中」と「宇佐ぼうず 道」があります。
いわゆる”道 中”ですね。
」は減圧蒸留でアルコール度数が27度、「」がアルコール度数が25度で常圧蒸留となっております。
どちらも麦麹・白麹の全麹仕込となっているようです。
」にするか「」にするかで迷いましたが、やはり常圧蒸留の「」をチョイスしました。
宇佐産の裸麦宇佐ぼうずを原料に麦麹・白麹の全麹仕込で常圧蒸留後は粗濾過、3年熟成された麦焼酎であります。
栓を開けますと、麦の甘い香りが漂います。
道中」と同じ香りですが、こちらの方がより香るように感じられます。
では定番のロックでいただいてみましょう。
口に含みますと、まずしっかりとした麦の甘みが広がります。
口あたりは実に優しく円やかで、3年熟成らしいですね。
後味は麦の甘さと「道中」に通じる常徳屋酒造場さんならではのコクがコラボします。
そしてほんのりとスモーキーな麦の芳ばしさが鼻に抜けます。
おぉ、うまいですねぇ。
円やかで優しい口あたりながら、深い麦風味が味わえるうまい焼酎だと思います。
味わい、後味、余韻と全体的に、やはり「道中」より「宇佐ぼうず 中」の方が深く感じられます。
しっかりとした麦チョコ風味の麦焼酎なので、麦チョコ風味を好まれる方にはオススメです。
減圧蒸留の「宇佐ぼうず 道」のほうも試してみたくなりました。
10年という節目において、常徳屋酒造場さんの焼酎造りはまだ通過点”道、中ば・・・”ということですが、
常徳屋酒造場さんの未来に、おおいに期待できるうまい麦焼酎だと思います。
これからもぜひ頑張っていただいて、焼酎ファンを楽しませていただければと思います。