うまい焼酎を探して

うまい焼酎を探し求めて旅しています・・・

おもと

だんだんと寒くなってまいりました。

泡盛おもと」です。
当ブログで初めての泡盛のご紹介になります。
沖縄県石垣市川平の高嶺酒造所さんの一品です。
川平といえば、川平湾の海の中をグラスボートで見学できるので多くの観光客が訪れていますね。
高嶺酒造所さんは1949年の創業以来、長きにわたり泡盛を造っておられます。
創業以来のこだわりは、循環式蒸留が主流となるなか昔ながらの直火式地釜蒸留と、
手で混ぜ合わせた後に二晩じっくりと寝かせた老麹づくりなんだそうです。
老麹は風味を強め、直火式地釜はコクと深みを出すためのようです。
すべて手造り、少量蒸留にこだわり続けておられる蔵であります。
すごいですね。
”おもと”の名の由来は、県内の最高峰於茂登連山から命名されたようです。
仕込、割水には於茂登山の天然水が使用されています。
ちなみにレギュラー酒は漢字で「於茂登」、古酒は平仮名で「おもと」となります。
今回ご紹介するのは、古酒の「おもと」で、アルコール度数は43度あります。
黒麹老麹の米麹仕込で川平湾に注ぐ於茂登山の名水で割水、熟成された泡盛であります。
栓を開けますと、やや甘みのあるなんともいえないお米の香りが漂います。
では定番のロックでいただいてみましょう。
口に含みますと、まずしっかりとした米の甘みが広がります。
口あたりは古酒らしい円やかさがありますね。
甘みは徐々にキリっとした辛さに変わり、米のコクが深まります。
後味は芳ばしい米の風味とほんのりとした甘みがコラボしていきます。
うまいですねぇ。
鼻に抜ける米の芳ばしい余韻がなんともよい感じです。
度数も42度とあって、飲みごたえもかなりのものです。
米の味わいがとても濃く深く、コクと余韻をしっかりと楽しめるうまい泡盛だと思います。
今まで泡盛を試す機会はあまりありませんでしたが、「おもと」をきっかけにいろんな泡盛を試してみようかなと思いました。
ちなみに現地では「八重仙」をいただきました。

肴は左から島らっきょう、豆腐よう、海ぶどうです。
どれも実に泡盛によく合い、泡盛を存分に楽しめました。
こちらはおまけ、


竹富島の海とシーサー。
こんな島の環境が、うまい泡盛を育んでいるのでしょうね。