うまい焼酎を探して

うまい焼酎を探し求めて旅しています・・・

からす

一段と寒い日が続いております。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?

麦焼酎からす」です。
福岡県は久留米市城島町の(株)花の露(旧冨安合名)さんの一品です。
(株)花の露さんは、1790年から今日まで200年以上にわたり創業されている酒造さんです。
もともとは筑後平野からとれる豊富な米と耳納山(みのうさん)系から流れ出てくる良質な水を利用した清酒造りから始まり、
昭和50年以降から米焼酎麦焼酎の製造、販売をされているということです。
焼酎造りには、長く培ってきた清酒醸造技術を生かされているようです。
さて麦焼酎からす」ですが、(株)花の露さんの焼酎の代表銘柄となる麦焼酎のようです。
ラベルのデザインは”烏”という文字のイメージを彷彿とする、ユニークな絵柄となってますね。
真っ黒な色のボトルも、”烏”をイメージしたものかもしれませんね。
特徴は、麦麹のみを使用して仕込む全麹仕込となっていることです。
大麦と耳納山の伏流水を原料に、麦麹・黒麹にて全麹で仕込まれ常圧蒸留で醸された焼酎であります。
栓を開けますと、麦麦しく芳ばしい麦の香りが漂います。
割と好きな香りです。
まずは定番のロックでいただいてみましょう。
口に含みますとほんのり麦の甘みが広がり、直後に麦のコクとドライでビターな風味が口いっぱいに広がります。
後味はそのままドライ・ビターな風味と、ほんのりロースト麦の芳ばしさが直線的にコラボしていきます。
最後はほんのりロースト麦の芳ばしさが、ふわりと鼻に抜けていきます。
うまいですねぇ・・・
黒麹らしいコクがあり、ガツンとインパクトのある飲みごたえですね。
全体的に甘みを抑えた、ドライ・ビターな風味な仕上がりになっている感じです。
西吉田酒造さんの「黒騎士」よりもまだビターな風味が際立っていますね。
ほんのり麦の甘みに、麦のコクとドライ・ビターな麦風味を際立たせたうまい焼酎であります。
今回は湯割りも試してみました。
湯割りでは、一転して面白いことに麦の甘みが際立ちドライ・ビターな風味が抑えられます。
口あたりも優しくなり、キレもよくなりますね。
ガツンとしたインパクトのある飲み口と、ドライ・ビターな余韻を楽しむならロックで、
円やかな飲み口と麦の甘み、キレのある味わいを求めるなら湯割りといったとこでしょうか。
今回は4合瓶を入手しましたが、一升瓶でしっかり味わいたいと思えるうまい焼酎であります。
いわゆる麦チョコ風味系と思える麦焼酎なので、麦チョコ系を好む自分はしっかりと楽しむことができました。
麦チョコ風味を好まれる方には、オススメのうまい焼酎であります。