桜が咲き始めました。
芋焼酎「池の鶴」です。
鹿児島県は南九州市川辺町の尾込商店さんの一品です。
尾込商店さんは、昭和以前から焼酎造りを営まれており、今の尾込商店さんとしては昭和14年からの創業だそうです。
代表銘柄は、芋焼酎「さつま寿」。
「さつま寿」をまだ試したことはありませんが、今回は先に「池の鶴」をご紹介したいと思います。
「池の鶴」の原料となるさつま芋は、鹿児島県頴娃町の契約農家さんの厳選した芋が使用されているようです。
「さつま寿」は白麹仕込みとなっていますが、「池の鶴」は黒麹で仕込みとなっていています。
それをさらに3年以上熟成されています。
アルコール度数は28度で、25度にしなかったのは「池の鶴」の味わいをより引き出すことができたのが28度だからということです。
厳選された黄金千貫を原料に、米麹・黒麹仕込み常圧蒸留で醸され3年以上熟成の焼酎であります。
それでは開栓してみましょう。
香りはといいますと・・・例によって花粉に鼻をやられてはいますが、それでもしかっりとした芋のよい香りが漂います。
なかなか芳醇な芋の香りですね。
それではロックでいただいてみましょう。口に含みますとまずキリッとした辛味が広がります。
ですが口当たりは3年以上熟成らしい、円い優しい感じです。
その後にじわじわと甘みがフェードインしてきます。
後味はドライベースにほのかな甘みが直線的に広がりながら、最後に芋の芳ばしい香りが鼻に抜けます。
おお、うまいですね~
全体的にはドライな味わいにまとめられていますが、じわじわとくる甘みが実にいい感じです。
黒麹の焼酎らしくインパクトも十分で、飲みごたえも満足できますね。
しかしながら口当たりは優しく、強弱が絶妙なうまい焼酎だと思います。
飲み進むほどに、辛さの中にじわっとくる甘みがクセになりますね。
今回「池の鶴」を試してみてなかなかよかったので、今度はレギュラーの「さつま寿」もぜひ試してみたいですね。
黒麹と白麹の違いを、尾込商店さんがどのように表現されているかも楽しみなところです。