今年は長雨が続き、夏がとても短く感じます。
栗焼酎「ダバダ火振」です。
無手無冠さんは、日本最後の清流と呼ばれる四万十川で明治26年から酒造りを営まれております。
もともとは清酒を造られていましたが、昭和60年ごろから焼酎造りを手掛けられたようです。
「ダバダ火振」は、JALのカタログに掲載されたことがきっかけで全国的に知れ渡り、現在は清酒1に対し焼酎9の割合で造られているとのことです。
使用されている栗は、すべて四万十川の上流地域で産出されたもので、栗の割合は50%であとは麦25%、米25%となっています。
麹は米麹が使われております。
栗のまろやかな香りを大切に低温でゆっくり蒸留された焼酎であります。
栗焼酎を試すのは初めてなので、どんな味わいなのかとても楽しみですね。
それでは開栓してみましょう。
香りはといいますと、どことなく甘酸っぱいような独特な甘い香りがほんのりします。
面白い香りですね。
ではロックでいただいてみましょう。
口に含みますと、まずほんのりとした甘さが広がります。
その後にキリッとした辛さがフェードインしてきます。
後味は、なんとも言えないしっかりとした独特なコクと甘さと辛さがバランスしながら、ス~っとキレていきます。
ぬぬぬ、うまいですね~
栗焼酎ということで、正直マロンマロンな味わいなのかと思っていました。
この独特な甘みと独特なコクが、きっと栗ならではの味わいなんでしょうね。
独特なコクは、言うなれば”湯で栗風味”といったところでしょうか。
飲み進むほどに、このコクがクセになるうまい焼酎であります。
全体的にはすっきりとしていて、するりと飲める味わいに仕上げられています。
今回試したのは5合瓶でしたので、すぐに空いてしまいました。
できれば一升瓶で、もっとしっかり味わいたいなと思える焼酎です。
無手無冠さんには、清流四万十川の素晴らしい環境の中で、これからも精力的に栗焼酎を醸していただければと思います。
原料の持っている味わいが、いろんな形で花開く焼酎は本当に面白いですね。
初めて栗焼酎を味わってみて、あらためて焼酎の奥深さを感じました。
ちょっと前になりますが、妻の妹家族といっしょに魚釣りに行ってきました。
下処理後なので色が悪いですが、カワハギ、メバル、アオハタ、カサゴ、ベラと五目釣りを楽しめました。
これらを肴に一杯、それも格別でした。