あちこちで、キンモクセイの良い香りがします。
麦焼酎「ふしぎ屋 極上原酒」です。
藤居酒造さんの麦焼酎「ふしぎ屋」シリーズは、これまでレギュラーや長期貯蔵酒をご紹介させていただきました。
「ふしぎ屋」の特徴といえば、なんといっても蒸留後に氷点まで温度を下げて濾過する”氷点濾過”でしょうか。
そのためほぼ雑味はなく、すっきりながらそのぶん麦チョコ風味が直線的に際立っています。
そんな麦焼酎「ふしぎ屋」は、2017年にベルギーで開催される市販食品審査会(iTQi)で、世界の蒸留酒として初めてのダイヤモンド賞を獲得されたとか。
「ふしぎ屋 極上原酒」は、その受賞記念ボトルなのだそうです。
陶器製のボトルも、なかなか粋な感じです。
立派な桐箱に入っていて、お猪口もついてました。
「ふしぎ屋」の麦チョコ風味は個人的に好みの風味なので、今回はその原酒とあって開栓がとても楽しみです。
麦麹・白麹、常圧蒸留で醸され、アルコール度数43度となっております。
ではでは開栓いたしましょう。
コルクの栓を開けて、香りはといいますと甘い甘い麦の香りです。
さすが原酒とあって、麦の香りは25度のものより強く感じますね。
今宵もロックでいただきます。
口に含みますと、まずぶわっと麦の甘みが一気に広がってきます。
次にしっかりした麦の甘みを保ちながら、スモーキーな麦の芳ばしさがフェードインしてきます。
そして後味は麦の甘さとスモーキーな芳ばしさが、直線的に伸びていきます。
最後に麦の芳ばしさが、ゆらりと鼻に抜けていきます。
う~む、うまいですねぇ・・・
ロースト麦のような芳ばしい余韻が実に心地いいです。
原酒ではありますが、やはり白麹の焼酎らしい優しい口あたりです。
そして氷点濾過らしい、実に雑味のないシンプルな味わいとなっています。
さすが原酒なので、麦焼酎「ふしぎ屋」の旨味が凝縮されて存分にそれを味わうことができますね。
麦チョコ風味を脇目も振らずまっしぐらに味わえる、うまい焼酎だと思います。
世界のソムリエ達の舌を唸らせた・・・うなずける実力ですね。
こうして原酒を味わう度に思うのですが、その焼酎の持つ本質的なポテンシャルを垣間見ることができる気がします。
機会あればぜひ、いろんな焼酎の原酒をまた試してみたいなと思います。
先日、近所のスーパーでこんなものを見つけました。
プレミアム麦チョコです!
麦チョコ風味の麦焼酎で親子飲みできるのでは・・・と一瞬よぎりましたが。
やっぱり違うかなっと思ってやりませんでした(笑)
甘さ控えめでややビターな麦チョコで美味しかったです。