うまい焼酎を探して

うまい焼酎を探し求めて旅しています・・・

甕雫

明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

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2022年の最初にご紹介する焼酎は、芋焼酎甕雫」です。

宮崎県日南市は油津の京屋酒造さんの一品です。

京屋酒造さんの創業は、天保五年(1834年)からで180年以上の長きにわたり酒造りを営まれておられます。

焼酎はすべて代々受け継がれる約1000Lの大甕に仕込んで造られているようです。

甕に仕込むことで、陶器から出る遠赤外線の影響でまろやかで深みのある原酒が生まれるのだとか。

また蔵では自然環境に配慮した焼酎造りを目指し、無農薬・有機栽培のサツマイモやアイガモ農法による米などの栽培に取り組まれているようです。

いろいろと頑張っておられますね。

この「甕雫」にも、無農薬・有機栽培のサツマイモ”宮崎紅寿”が使用されています。

それにしても、販売される容器そのものが陶器製の甕であることに驚きです。

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このような紙袋と箱の中に入っていました。

 

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さらにこのような木製の柄杓が入っていました!

確かに、甕からグラスに直接注ぐのはかなり無理がありますね。

米麹・白麹仕込みで減圧蒸留で醸され、アルコール度数は20度に調整してあります。

一体どのような味わいなのか、ワクワクしますね。

 

それでは開栓してみましょう。

陶器製の蓋を開け、和紙をめくり、ラップをめくり、アルミホイルをめくり、さらにラップを縛ってあるゴムを外し・・・

ぐはっ、まだラップがかけてあります。

なかなか開栓できませんね(汗)

ラップをめくり、輪ゴムを外し、そしてラップをめくり、ようやく開栓!

なんとも幾重にも厳重に封がしてありました。

最後のラップをめくった瞬間、芋の甘~いよい香りが一気に漂います。

早速、今年も定番のロックでいただきましょう。

木製の柄杓ですくってグラスへと・・・おぉ、粋ですねぇ!

口に含みますと、極々ほんのりと芋の甘みが広がります。

口当たりは、ものすごく優しい円い感じです。

白麹でありアルコール度数も低めなので、かなり優しいですね。

後味はほんのりとした甘さをベースとして、わずかにドライビターな風味とほのかな渋みがフェードインして、ふっと芋の香りが鼻に抜けながらすっとキレていきます。

う~ん、うまいですねぇ~

全体的には、優しい味わいの超スッキリ系の芋焼酎です。

特に口当たりが、とてつもなく円く優しいですね。

低めの度数にも設定されているので、スルスルと飲めてしまいます。

しかしながら、口当たりとは対照的に後味の芋の風味はしっかりとしたうまい焼酎だと思います。

甕から木製の柄杓でグラスに注ぐという演出も、なかなか粋で面白い焼酎です。

飲み終わったら、この甕を利用して梅干しを漬けてみたりと、甕の有効利用もできそうです(笑)

 

今年一年の最初にふさわしい、うまい焼酎に巡り逢うことができました。

2022年もうまい焼酎との出逢いを楽しみに、ブログを続けて参ります。

どうぞよろしくお願いします。