うまい焼酎を探して

うまい焼酎を探し求めて旅しています・・・

小野屋


小野屋」です。
以前にご紹介しました「大龍蔵」を造られている、大分県は小野酒造さんの一品です。
小野酒造さんはもともと小野地区にあったそうですが、
割水用の井戸を掘ったところ、そこから温泉が湧き出したとか。
醸造所は温泉に改造され、別の場所に移って造らているそうです。
さて「大龍蔵」は、裸麦の良さを存分に生かした麦の芳ばしさ際立つうまい焼酎でした。
この「小野屋」も大分県産裸麦100%で造られた焼酎で、期待がとっても高まります。
一番の特徴は、その手間ひまをかけている濾過方法にあるようです。
蒸留した原酒を冷やした後、醸造担当の小野昌利氏が、原酒の上澄みに浮く油を丹念にひしゃくですくいながら、
布でこす”手掬き濾過(てすきろか)”を行っているそうです。
通常の濾過では、麦の香りと味わいが取り除かれることがありますが、
手掬き濾過により、裸麦の香ばしい香りとまろやかで濃厚な味わいをしっかり残すようです。
価格は英世3枚+αとやや高めではあります。
原料に裸麦を使用し、麦麹・白麹の常圧蒸留で造られた焼酎であります。
栓を開けますと、麦の甘い香りがします。
とても好きな香りです。
定番のロックでいただきました。
口に含みますと、しっかりとした麦の甘みが広がります。
口当たりはとてもまろやかで、独特なコクというか風味があります。
そして後味がすばらしい!
ロースト麦の芳ばしさが鼻に抜けて、麦の甘みがしばらく続きます。
うまいですねぇ・・・・
雑味はほとんどなく、ロースト麦の芳ばしさと甘みのコラボが直線的に広がります。
大龍蔵」もうまかったですが、自分としては「小野屋」の方が好みかも知れません。
兼八」あたりを好まれる方なら、風味は異なりますがうまいと思っていただけると思います。
特徴的なコクと風味、麦の芳ばしさと甘み、
裸麦の良さを実に上手に表現している、うまい焼酎だと思います。
ぜひ常備したい焼酎であります。