「茶屋」でございます。
熊本県は球磨郡にあります、宮元酒造場さんの一品です。
球磨地方で造られる焼酎は、米焼酎がいわゆる”球磨焼酎”として有名ですね。
宮元酒造場さんでは、米焼酎「九代目」を造っておられて、
球磨焼酎として「九代目」の方がよく知られているかもしれません。
宮元酒造場さんでは、300年以上の長きにわたり焼酎を造っておられます。
こだわりは、出来るだけ昔の製法(蔵人伝承づくり)で長期貯蔵した、
焼酎造りをされているところです。
さて、この”蔵人伝承づくり”とは、
1.石室手造りこうじ造り
2.木桶コシキ蒸米造り
3.かめ壺・仕込造り
4.伝承単式蒸溜造り
という4つの造り方を伝承しているということだそうです。
すごいこだわりですね。
しかも「茶屋」は、5年間もの間カメ壺で熟成されているようです。
この焼酎もまた、酒蔵さんの熱き思いの感じられる一品ですね。
麦・麦麹の常圧蒸留で造られた焼酎であります。
栓を開けますと、フルーティーな華やかな香りがします。
早速、定番のロックでいただきました。
口に含みますと、なんとも口あたりのよいまろやかな麦の甘みが広がります。
麦麦しさはあまりなく、フルーティーでさわやかな感じです。
個人的には、「とっぱい」にやや通ずる感じがします。
後味は、すうっとキレるように麦の甘みがあります。
いわゆる麦チョコ風味とは異なりますが、のど越しもとてもよいです。
全体的にとてもまろやかで口あたりがよく、フルーティーな感じで麦の甘味を楽しめる。
そんな華やかさのある、うまい麦焼酎だと思います。
料理にもとてもよく合いそうで、いろんな形で楽しめそうな焼酎でもあります。
蔵人の熱き思いがしっかりと表現された、うまい焼酎だと思います。
宮元酒造場さんには、これからも4つの伝承づくりをしっかりと守って、焼酎を造り続けて頂きたいと願っています。