長い雨の季節が始まりました。
本日ご紹介するのは、「五一ブランデー」です。
長野県は塩尻市の林農園さんの一品です。
林農園さんは、明治44年に創業者である林五一氏が長野県の桔梗ヶ原に入植しブドウの栽培を始めたことに始まるようです。
ワインの醸造を始められたのは大正8年からで、今日まで長きにわたりワインを造られているワイン蔵のようです。
すごいですね。
ブドウを栽培されている桔梗ヶ原は、海抜700mの丘陵地帯で日本有数のブドウ・ワインの産地であり、林農園さんでは昼暑く夜涼しい気候を活かしブドウを栽培されておられるようです。
ブドウの栽培から醸造、瓶詰まですべて一貫生産され、そのワインを使用して造られたのが、この「五一ブランデー」ということになります。
原料に使用されているブドウは、白ワインを造られるナイアガラという品種ということです。
アルコール度数は37度で、V.Oですからvery old 11~15年熟成となりますでしょうか。
ナイアガラで造られたワインを2度単式蒸留、樫樽で長期熟成された純国産ブランデーであります。
それでは開栓してみましょう。
香りはといいますと、ブランデーならではのあの甘~い香りです。
ただ香りはそれほど強くない感じがします。
では定番のロックでといきたいところですが・・・今回はブランデーということで生地でそのままいただいてみましょう。
ただブランデーグラスは持ち合わせていませんので、グラスはいつものグラスでいただきます。
口に含みますと、まず口いっぱいにしっかりとした甘みが広がります。
口当たりは円やかで優しいですね。
すると直後に、ぶわっと香りが一気に鼻に抜けていきます。
キレはとてもよく、最後はゆらゆらとほんのりとした甘みの余韻です。
おぉぉ・・・なかなかうまいです。
長期熟成酒らしい口当たりは、なんとも円やかで優しく、全体的に雑味といったものは皆無で非常に洗練された味わいに感じます。
飲み進めると、最後の最後にごくわずかなほろ苦さ、これも心地良いですね。
普段はブランデーを口にすることがほぼないので、衝撃的かつ新鮮に感じました。
個人的には林農園さんの純国産ブランデー、なかなかイケるのではないかと思います。
いろんな原料やいろんな醸され方をする蒸留酒を試してみると、蒸留酒の奥深さを一層深く感じますね。
ブランデーもまたしかり奥が深そうなので、また機会あれば他のブランデーを試してみたいなと思います。
先日、一人でふらっと魚釣りに出かけてみました。
そしてこんなモノが釣れました。
30cmほどのアイゴです。(地元ではバリと呼んでいます)
小アジを釣るつもりで防波堤の足元でサビキをしていたら、これが掛かりました。
当然タモは準備しておらず、引きが強い魚ですから悪戦苦闘、魚が大人しくなるまで粘った末にコボウ抜きしました(笑)
バレなくて良かったです。
ちなみにアイゴは背ビレや尻ビレなどのヒレの先に毒があって、迂闊に触って刺されようものならそれはもうエライことになります。
しかしながら、刺身でよし、煮つけでよし、塩焼きでもよしというとても美味しい魚でもあります。
ところが内蔵が死ぬほど臭くて、釣ったその場で〆て毒ビレを切断し頭を切断して内蔵を傷つけないよう引っ張りだすという処置をしておかないと、なかなか食べる気になれない魚でもあります。
十分なお刺身サイズではありましたが、処理の準備を何もしてなかったのであえなくリリース。
海中にもどって行くアイゴ・・・ただただ名残惜しく眺めておりました。